現在つみたてNISAを利用されている方には影響ありませんが、NISAを利用されている方には非常に大事な内容となっていますので、ぜひご覧ください。
今回は意外と知られていない、NISAが廃止になるということ・新しいNISA制度についてお伝えします。
・現在NISA口座で投資をしている
・NISAかつみたてNISAのどちらの口座を開設するか迷っている
・新NISAについて知りたい
なるべくハッピーに!!
NISAとつみたてNISAとは?
それぞれ金額や期間などは異なりますが、非課税で資産運用をできるという投資をするなら必ず利用したい制度です。


NISA口座が廃止
2014年にスタートしたNISAですが、2023年に廃止となり2024年から”新NISA”として生まれ変わります。
新NISAでは、「1階部分・2階部分」と言われるそれぞれ投資可能額や対象が異なる投資可能枠が設けられます。
原則として1階部分のつみたて投資を行わなければ2階部分での投資はできないような仕組みです。
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新NISAスタートにおける注意点
非課税期間は5年のまま
現行のNISAと同様に新NISAも非課税期間は5年となります。
1階部分はつみたてNISAの対象商品での運用となるため、長期投資とは行かない点が微妙かなと感じています。
投資は長期で継続することでリスクを抑えることができると言われているので、つみたてNISAのように20年・30年とコツコツ継続したいですね。
1階部分はつみたてNISAへロールオーバーが可能
先ほどお伝えした通り、新NISAでの非課税期間は5年なのですが、1階部分に限りつみたてNISA口座へロールオーバー(乗り換え)することが可能です。
つまり、新NISAでの5年に加えてつみたてNISAの20年間、最大で25年間非課税で運用できることになります。
新NISA:20万円×5年
つみたてNISA40万円×20年
合計900万円の非課税枠で運用可能
投資経験者は1階部分を使用しないことも可能
今までにNISAを開設していた方または上場株式等の取引経験がある方は1階部分を使用せず、2階部分で「上場株式」に投資が可能。
・この場合は2階部分で投資できるのが「上場株式」に限定されるので注意が必要。
1階部分の全てを使い切る必要はない
新NISAでは1階部分の非課税枠が上限20万円になりますが、その一部を使用していれば2階部分での投資も可能です。
しかし、1階部分が余っているからといって2階部分での非課税枠が増えるわけではなく、最大102万円となります。
口座開設が可能な期間
新NISAについては令和10年(2028年)まで可能です。
つみたてNISAは令和19年(2037年)までとなっていましたが、5年間延長され令和24年(2042)年までとなりました。
まとめ
いかがでしたか?
現在NISAで積立投資をしていないという方にとっては、新NISAは非課税で株式投資ができる枠が減ってしまうので改悪と感じる方もおられるかと思います。
しかし、「まだつみたてNISAの年間限度額40万円の積立ができない」という方は、まず新NISAの1階部分20万円での積立を5年間した後、つみたてNISAへロールオーバーをして積立投資を継続することで非課税期間の最大化が可能になりますので、オススメできるかと思います。