・投資初心者
・投資信託を始めようと思っている,始めたばかり
・アメリカ以外の国へも投資したい
前回、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)について解説しました。

今回は、アメリカ以外の国への投資も可能な投資信託について簡単に解説していきます。
なるべくハッピーに!!
連動する指数
MSCI社(モルガン スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が産出している、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスという指数に連動します。
この指数は全世界の49カ国・約3,000社で構成されています。
構成国・地域
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、23カ国・地域の先進国・地域と、26カ国・地域の新興国・地域で構成されています。
・アメリカ ・日本 ・イギリス ・フランス ・スイス ・カナダ
・ドイツ ・オーストラリア ・オランダ ・香港 ・スウェーデン ・スペイン
・デンマーク ・イタリア ・シンガポール ・フィンランド ・ベルギー
・イスラエル ・アイルランド ・ノルウェー ・ニュージランド ・ポルトガル
・オーストリア
・中国 ・台湾 ・韓国 ・インド ・ブラジル ・南アフリカ ・ロシア ・タイ
・サウジアラビア ・メキシコ ・マレーシア ・インドネシア ・カタール
・フィリピン ・ポーランド ・チリ ・アラブ首長国連邦 ・トルコ ・ペルー
・ハンガリー ・コロンビア・ギリシャ ・エジプト ・アルゼンチン ・チェコ
・パキスタン

国別の構成比を見ると、多い順にアメリカ(56.6%)、日本(7.5%)、中国(4.9%)、イギリス(4.3%)、スイス・フランス(3.1%)と49カ国・地域の中でもおよそ6割をアメリカが占めています。
構成銘柄(TOP10)
構成銘柄TOP10の内、9社がアメリカ企業です。
1位から5位は、マイクロソフト・アップル・アマゾン・グーグル・フェイスブックといった世界的にも有名な企業が名を連ねています。
アメリカ企業といっても、これらの企業はアメリカ国内だけでなく世界各国で利用者がいるので、単純にアメリカ企業ばかりに投資しているという訳ではありません。

必ず知っておきたいリターンとリスク
投資するにあたって避けられないのがリスクとリターンの話です。
リターンとは、例えば100万円を運用して110万円になった場合「リターン10%」となります。
一方、リスクとは「価格がどのくらいの範囲で変動するかの振れ幅」を意味します。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は設定から年数があまり経っていないので、今回はMSCI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)のデータを基に見ていきます。
・多くの年:リターン±リスク
・20年に1度:リターン±リスク×2倍
データ(2020年10月末時点)はmy INDEXというサイトを参考にしています。

このデータを基に先ほどの前提条件に沿って計算してみます。
今回はより長期で見た方が信頼できるため、30年のデータを基にしています。
多くの年の場合はリターン±リスクとなるため、-10.6%〜24.8%のリターン。
20年に1度の場合はリターン±リスク×2倍となるため、-28.3〜42.5%のリターン。
このような可能性があります。
重要なのは、20年に1度は-28.3%つまり資産が7割程度に減る可能性があるということです。
全世界株式は年々右肩上がりに成長をしているので、回復してくる可能性はありますが、仮に一時的であっても資産が7割程度になるのが耐えられないという方は、現金もしっかり残しておく必要があります。
また、今回のリターンは「年率」なので1年のどこかのタイミングではこのシミュレーション以上の増減があると思っていてください。
まとめ
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は世界49カ国・地域約3,000社に分散投資できる投資信託です。
構成国の約60%はアメリカで、構成銘柄TOP10の内9社はアメリカ企業となっていますが、世界的に有名企業ばかりが名を連ねています。
この商品一つで世界中の企業に投資できるのでとても魅力的ではないでしょうか。